アメリカのフォード・モーターが、2021年までにハンドルやアクセスのない完全自動運転車の量産を始めると発表しました。

ウーバー・テクノロジーズなどのライドシェア(相乗り)事業者に提供するとのことです。
フォードが完全自動運転車を2021年までに量産開始
今が、2016年なので、2021年というと、5年後には、量産を開始するということです。
東京オリンピックが2020年ですから、その翌年には、自動運転車が量産が開始されるということですね。
5年でできるのでしょうか。いずれにしても、5年後が目標ということですね。
そのための投資や開発をしていくということです。
自動運転車の関連技術投資を拡大
レーザー光センサーを開発するベロダインに7500万ドル(75億円)を出資したそうです。
これは、自動運転車で対向車や歩行者、建物などの状況を把握するためのセンサーということです。
そして、人工知能ベンチャーのイスラエルのサイプスも買収したそうです。
画像認識技術に強い企業とのこと。
技術者を倍増
シリコンバレーのパロアルトの研究拠点のデザイナーや技術者を、2017年末までに、260人に倍増するそうです。
かなり本腰を入れて、開発していくということのようです。
投資と技術者を増やすことで、開発を加速
投資と技術者を増やすことで、完全自動運転車の開発を加速したいということですね。
「次の10年は自動運転で特徴付けられる。100年以上前、(クルマの大量生産を可能にした)フォードのライン生産方式導入と同様、社会に大きな影響を与えるだろう」。
マーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は、このように、自動運転車が大きなイノベーションになると考えているということです。
たしかに、大きな影響があるとしたら、完全自動運転車の開発を急ぎたいということもわかりますね。
自動運転で車社会も変わる?
自動運転が実現すると、車社会も変わっていくというのはあるでしょうね。
運転者がいらなくなるということもあるでしょうし、配車もスムーズに行くなどもあるでしょう。
また、気になるのは、事故はどうするのかということもありますね。今は、運転者の過失ということになりますが、車会社の過失になるのか、運営会社の過失になるのか。同乗している人は、完全自動運転車だと運転していないわけですから、過失は問われないと思いますが、どうなるのでしょうね。
こういった変化は起こるでしょう。
そして、その変化の先頭に、フォードが立つということを、この2021年までに完全自動運転車を量産すると発表することは、表しているのでしょう。
日本勢は、段階的な導入を目指す
一方、トヨタ自動車など日本勢は、完全自動運転も考えつつ、自動運転を高速道路に限るようにしたり、ドライバーの補助にとどめたりするなど段階的な導入を図っています。
自動ブレーキなどは、その代表的なところでしょう。
段階的に導入すれば、少しずつ変えていけば良いので、そこまで、急激な変化を強いることはないというのがありますね。
ただ、時間がかかるという面もあるでしょう。
そうなると、遅れをとるということもありえるかもしれません。
日本政府は、2020年をめどに一部実現を目指す
日本政府は、一部の地域で、2020年をめどに、自動運転システムを動かせるようにすること目指しているということです。
自動走行システム(PDF)
どれくらいの規模で行うのかわかりませんが、産官で共同して行えるのであれば、法的な整備などもしやすいでしょうから、ある意味では有利かもしれません。
GoogleやBMWも
完全自動運転車では、Googleも開発していますよね。
そして、BMWもインテルと提携しています。

様々な企業が、自動運転車の開発を加速させているようです。
今後、どうなるのか?
今後、自動運転車は、どうなっていくのでしょうね。
・どの企業がリードしていくのか?
・法的・社会的な整備は?
こういったところが気になりますね。
フォードが、完全自動運転車を、2021年までに量産開始ということですが、今後の展開が気になるところです。